2017/07/27

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。・感想


タイトル 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
放送期間 2011年4月 - 6月
話数   全11話
評価   ★★★★  

OP 『青い栞』- ガリレオ・ガリレイ
ED 『secret base 〜君がくれたもの〜(10 years after Ver.)』-  ZONEのカバー

※以下ネタバレあり※





母親、幼馴染の芽衣子との死別、高校受験にまで失敗し、
引きこもり気味の生活を送っていた仁太
そんな彼の元にある日、死んだはずの芽衣子が現れ、
彼女から「お願いを叶えて欲しい」と頼まれる
芽衣子の姿は仁太以外の人間には見えず、当初はこれを幻覚であると
思おうとする仁太であったが、その存在を無視することはできず、
困惑しつつも芽衣子の願いを探っていくことになる。
それをきっかけに、疎遠になっていた旧友とも連絡を取り始め、
それぞれ抱えていた思いをぶつけあいながら絆を少しずつ修復していく



毎話毎話、泣ける要素を入れてくるので涙腺がゆるみがち
芽衣子はしょっぱなから幽霊なのだが、肉感をもって描かれているので
明るく物語りは進み、陰鬱な感じはしない

今を生きる仁太達グループの心の傷からくる葛藤
子供時代の夏休みへの郷愁
そしてZONEの名曲
上記3点セットでだいたい涙腺を持っていかれる


芽衣子喪失により、男性陣は引きこもり、女装癖、海外逃亡と3人共
それぞれしっかり傷を負っているが、女性陣はいたって普通の
生活を送っているように見える、なぜか
それはこの「超平和バスターズ」というグループメンバーは
ビバリーヒルズ級のドロドロの仲間内恋愛模様となっており
グループのアイドルである芽衣子の死が意中の男が振り向く要素に
なってくれるかもしれないと現在進行形で思っているのだ
女性陣恐るべし

とはいえ女の友情もしっかり描かれている
鳴子が写真の芽衣子に「モテ過ぎだぞ、お前」とデコピンするシーンが好きだ


よくある恋愛物、死別物なのだが、このアニメが良作なのは
青春時代の感情をストレートに表現する共感しやすいキャラクターや
丁寧に描かれた街の現実感が心地よくて、この世界にもう少し浸りたい
と思わせてくれることだ

誰もが見終わった後カメラ片手に、「よし、秩父へ行こう」と
思ったのではないだろうか


基本的に楽しかったが、
最後の演出だけが心残り
力技のかくれんぼはちょっと視聴者的においていかれてしまったのと、
やはり最後はみんな芽衣子にかけよってほしかった
手をにぎりながら芽衣子が消えていき、そこに手紙が残ってほしかった
ベタだとは思うが俺はこのほうが泣けた気がする


OP、EDともにアニメに合っていて良い
特に「secret base」は強力に泣かせにかかってきてずるい

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