2017/07/21

東京マグニチュード8.0・感想


タイトル 『東京マグニチュード8.0』
放送期間 2009年7月 - 9月
話数   全11話
評価   ★★★★  

OP 『キミノウタ』- abingdon boys school
ED 『M/elody』-  辻詩音

※以下ネタバレあり※





中学1年生の小野沢未来は、弟の悠貴のお守りとして、一緒に東京のお台場へロボット展を見に来ていた。最近何かとイライラしていた未来は、「こんな世界、こわれちゃえばいいのに」とインターネットに書き込む。
突如として都市直下型巨大地震が起こり、未来は恐怖する。
はぐれた弟を見つけ、家族と再会することはできるのか。



つらい、、
かなり心を抉られるアニメ

前半の未来はなかなかにイラつく演出がされている
思春期特有の難しさがうまく描かれていてこちらの共感する心をはじき返してくれる

反対に悠貴は優しく、周囲に気を使っていて保護者心をくすぐられる


都市部での直下地震は、現実でも起きた話でありこのアニメのような
物語はいくらでも起こりうるし、実際同様の体験をしたひとはいただろう

どこか現実感がなく、こういった自然災害は忘れがちだが、
本当に大切なものを無慈悲に奪っていく災害や事故の恐ろしさを忘れてはいけないと
思い知らされた

このアニメを見たら、色んな人間が色んな感情をかきたてられると思うが、
やはり周囲の人間を大切にしなければいけないと感じるのではないだろうか

普段の肩書きが引き剥がされる巨大な緊急時に、どういう人間であるべきかを
きちんと考えておこうと思わされる


未来はなかなかに駄目な10代だったが、少しづつ「お姉ちゃん」を取り戻しかけていた
なにも悠貴を奪わなくても成長はできたと思うが、リアルとは残酷なものなのか

こういうアニメなので、登場人物の死は描かれる覚悟はしていたが
悠貴にはそうなってほしくなさすぎて、トラックで「お姉ちゃん、あのね」
と言い出すまで悠貴の死に気がつかなかった
後で見返してみると、真理の態度やリュックの演出がそうなっている、くそう
ひどいことしやがる


自分はこのアニメをみて、どこにでもある家族の風景を大切にしようとおもえた
地味ではあるがいいアニメだった

0 件のコメント:

コメントを投稿