2017/07/21

僕だけがいない街・感想


タイトル 『僕だけがいない街』
放送期間 2016年1月 - 3月
話数   全12話
評価   ★★★★★  

OP 『Re:Re:』- ASIAN KUNG-FU GENERATION
ED 『それは小さな光のような』-  さユり

※以下ネタバレあり※





主人公は冴えないアラサーの漫画家、悟
数分をタイムリープできるという稀有な能力をもつが、
意図して出せるものではなく、毎回他人を救って自分は少し損をする程度の
経験しかしてこなかったため、少々うんざりもしていた
ある日、上京してきた母親と共に、犯罪に巻き込まれ母親は死亡、
自身も母親殺人の濡れ衣をきせられてしまう
絶望する悟だが気がつくと15年前の風景が目の前に広がっていた
経験したことのない長時間のタイムリープに気づいた悟は
母親を救うべく、また過去に自身が経験し蓋をしていた大きな事件を
解決するために奔走する



アラサーの記憶をもったまま小学生に戻るというある種チートな物語だが
サスペンスな内容と、悟の母親と同級生を助けたいという
強い気持ちに共感し、まったく違和感を感じない
誰しもやり直したい過去は持ってるものだろう

虐待されている同級生の加代が不憫ながらかわいい
最初はこころを閉ざしているが、悟のまっすぐな想いに徐々にこころを
開いていくのも王道でよい

周囲の友人のキャラもよく、悟の気持ちに共感し味方になってくれる
仲間を得た主人公が大きな成功と勝利を収めてく様は少年漫画の
ヒーローもののようで面白かった


わざとなのか、犯人は誰でもおおよそ中盤で察しがつくと思う
気づいていたが、そうだと思いたくない気持ちが気づかせなかったと
本編中も悟が言っていたが、それになぞらせたのだとしたら実験的である

ユージュアル・サスペクツやファイトクラブのように
最後まで対象に気づかせないようにすればベタではあるがもっと記憶に
残るアニメになった気もする

最後の真犯人との対決は少し味気なかった
狡猾で強大な敵との対決、仲間との連携の演出があれば
もっと盛り上がったと思う

主人公は大きな代償を払うことになるが、
最後にしっかり救いも残してくれる
視聴者のこころにも優しい、良心的な良作アニメ


OPもEDもアニメにマッチしていてとても良い

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