2014/03/29

フジノンレンズ XF35mmF1.4 R と XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS 比較

 フジノンレンズはどれもとても素晴らしいレンズですが、中でも最初に手にする事の多いと思われる、XF35mmとXF18-55mmを比較レビューしてみようと思います。
 XF35mmは単焦点レンズ、XF18-55mmはズームレンズなので、同じ画角にて比較してみます。


 左:XF35mm 右:XF18-55mm



 まずは被写体40cm程度のより気味の写真、条件はほぼ同じ撮影条件にしての比較です。フィルムモードはベルビアです。

カメラ:FUJIFILM X-E2
レンズ:フジノンレンズXF35mmF1.4 R
絞り値:f/3.6
露出時間:1/2200
ISO値:200
露出補正:0
焦点距離:35mm


カメラ:FUJIFILM X-E2
レンズ:フジノンレンズXF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
絞り値:f/3.6
露出時間:1/2200
ISO値:200
露出補正:0
焦点距離:36mm

 上記2枚の画像にほぼ差異はありませんでした。ただ、XF35mmのほうが若干空の青みが鮮やかです。私はベルビアのきつめの発色がすきなので、XF35mmの発色はより魅力的です。もう一点、XF35mm画像の左上樹木に玉ボケが発生しています。光が美しく表現できるのも、XF35mmの魅力です。

 次は遠景の比較画像です。フィルムモードはアスティアです。

カメラ:FUJIFILM X-E2
レンズ:フジノンレンズXF35mmF1.4 R
絞り値:f/3.6
露出時間:1/2400
ISO値:200
露出補正:0
焦点距離:35mm


カメラ:FUJIFILM X-E2
レンズ:フジノンレンズXF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
絞り値:f/3.6
露出時間:1/2400
ISO値:200
露出補正:0
焦点距離:36mm

 こちらはより、空の階調の深さの差が顕著です。XF35mmの青の表現は魅力的ですね。
 XF35mmはf1.4という大変明るい開放値を誇るレンズです。ちなみに上記の同じ風景を開放値で撮るとこうなります。フィルムモードは同じくアスティアです。

カメラ:FUJIFILM X-E2
レンズ:フジノンレンズXF35mmF1.4 R
絞り値:f/1.4
露出時間:1/4000
ISO値:200
露出補正:0
焦点距離:35mm

 どかんと明るいですね(笑。明るすぎて白とびしてしまっています。XF18-55mmの35mm付近の最小絞り値は上記掲載のf3.6です。逆に、その世界がいかに暗いかが分かりますね。
 同じ画角での話であれば、XF35mmには写真表現の幅があると言えます。

 結論として、同じ画角であればXF35mmのほうがより多彩な表現のできる、魅力のあるレンズです。対して、XF18-55mmはズームレンズですので、一本のレンズで広角から中望遠までカバーできる便利さがあります。どちらが優れているというよりも、撮る被写体によって使い分けるのがベストですが、XF18-55mmはキットレンズですので、大多数の方が本体と一緒に購入されると思います。
 次の一本をとなれば、このXF35mmはイチオシですね!

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