2017/07/21

RD潜脳調査室・感想


タイトル 『RD潜脳調査室』
放送期間 2008年4月 - 9月
話数   全26話
評価   ★★★  

OP 『Wanderland』- 9mm Parabellum Bullet
ED 『片膝の汚れ』-  LAST ALLIANCE

※以下ネタバレあり※





「メタル」と呼ばれる仮想空間はまるで現実の海のようであり
そこに潜る者はダイバーと呼ばれていた
潜水中の事故で植物状態であったが、50年ぶりに目を覚醒する主人公
現実世界では老人だが、仮想世界ではかつての感覚を活かし、
凄腕のダイバーとして活躍する



プロダクションI.Gということもあり、攻殻機動隊SACの世界観と一緒
電脳化や、義体化というギミックも共通している

かつて大きな核戦争があったようで国家概念は作中では登場せず
組織としては巨大企業のようなものがある


舞台も一小さな人工島で終始するので、攻殻機動隊SACに比べると
箱庭感が強く、物語がこじんまりしている

ヒロインは健康的な女子中学生で完全生身
その兄も好青年で電脳化以外は生身ながら格闘術に優れている

ヒロインは80才の主人公に好意を寄せ、兄も同型が沢山存在する
一体のアンドロイドに惹かれていく
多少陰謀やバトルもあるが、本筋のプロットは上記だけなのには驚いた

人間の愛の形は肉体的魅力という殻をどう打ち破るのか、
攻殻機動隊SACでもテーマになっていたが、
結局本物語ではその結末は描かれなかった

強力なサイボーグとのバトル、巨大組織、国家権力への抵抗、
社会正義の実現などの展開は一切ない
海の意思のような一種のガイア論のようなものはあったが、
これも詳しくは描かれなかった

つまりテーマに対する回答もなく、カタルシスもない割と退屈な話であった
もう一度見ようとは思わないだろう

OPは9ミリ、幻想的でカッコいい

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